広州タワーを一望できる観光ホテル | 海心沙Edition体験記

概要

昨年のクリスマス、週末を利用して南国への旅に出かけ、心待ちにしていたばかりオープンした広州海心沙Editionホテルを訪れました。このホテルは、立地、デザイン、設備、そしてサービスの細部に至るまで、誠意とこだわりが随所に感じられ、数々の驚きを提供してくれました。

ホテルは海心沙という島に位置し、四方を水に囲まれ、広州タワーを正面に望み、珠江新城とも川を隔てて向かい合っています。この立地は、広州の都市景観の中心として、昼夜問わず珠江両岸の繁栄を堪能できる場所です。広州タワーを一望できる観光ホテル

また、ホテルへのアクセスは便利で、電動シャトルでメインビルまで移動できますが、大きな荷物がなければ徒歩約300メートルでも十分です。

Editionブランドはデザインに定評があり、本ホテルも例外ではありません。広州の嶺南文化と海心沙が持つアジア競技大会の歴史からインスピレーションを得て、島内にあった既存の建築を活用し、伝統と現代の要素を巧みに融合させたモダンな嶺南スタイルが特徴です。

ロビーに入ると、中央の通路を軸に左右対称でフロントとコンシェルジュが配置され、鮮やかな色彩の組み合わせが芸術的な印象を与えます。ロビーをはじめとする共用スペースでは、青いレンガの壁、満洲窓、花格子の屏風など、伝統的な嶺南要素が現代的なデザイン言語で表現され、スタイリッシュかつ文化的な深みを感じさせます。

さらに、3号楼の最上階にはバードウォッチング用のプラットフォームが設けられており、広州の珠江新城を一望できる絶好のスポットとなっています。そこからは、周辺の主要施設や経済エリアが遠くまで見渡せ、視界は非常にクリアです。

客室

今回、私はスイート券により3号楼の402号江景スイートにアップグレードされ、50平方メートルのコンパクトな空間で宿泊しました。部屋は広くはありませんが、ワンルームスイートとして機能的に設計されています。内装はホテルのモダンな嶺南スタイルを継承し、明るい色調と木製家具、そして地域の特色を活かした装飾が施されています。特に、嶺南建築に特徴的な満洲窓や、広東刺繍を模したカーペットが印象的で、モダン嶺南デザインの広州ブティックホテルとしての魅力を際立たせています。

客室にはスマートトイレ、ダイソン製ヘアドライヤー、Nespressoのコーヒーマシンなどのハイエンド設備が整っており、バスルームでは「上海灘」ブランドの大型ボトルのアメニティが使用され、その濃厚な香りが印象的です。チェックイン時には、テーブルにウェルカムフルーツが美しく配置され、細やかな心遣いが感じられました。また、Editionホテルならではのサービスとして、ミニバーの最初のドリンクは無料で提供され、広州の特色を反映した炭酸飲料が数本用意されています。

特に印象的だったのは、ベッドルームから直接アクセスできるバルコニーです。バルコニーからは珠江と広州タワーが正面に見え、開放的な景色を楽しむことができます。夜には、バルコニーで川風を感じながら広州タワーのライトショーを眺める贅沢なひとときを過ごせます。

ダイニング

ホテルの朝食は1階のオールデイダイニングレストランで提供されます。入口でスタッフが案内し、コーヒーや紅茶の好みを尋ねてくれるなど、温かいおもてなしが感じられます。レストランはエレガントな雰囲気で、一つの大きな空間を複数のエリアに分け、朝食専用エリア、中華料理のオーダーエリア、個室、そしてラウンジバーのようなティータイム・ドリンクスペースが用意されています。

朝食メニューは種類こそ豊富ではありませんが、どの料理も精緻に盛り付けられ、心遣いが感じられる一品ばかりです。特におすすめは、広東式点心で、その本格的な味と多様な種類は必見です。また、朝食は午前7時から11時30分まで提供されるため、ゆっくりと朝食やブランチを楽しみたいゲストにも最適です。

さらに、Editionブランドは通常バーを備えていませんが、本ホテルではゲスト体験を向上させるために、メインビル2階のトレンドバーで17:30~19:30の間、夜のカクテルサービスが提供されています。

施設

ホテルのウェルネスセンターは2階に位置していますが、建物の制約によりジムは非常にコンパクトで、約2室分の広さしかなく、設備も限られています。また、ジムの内装は非常に鮮やかで、派手な印象を与える一方、落ち着いた照明効果は感じられません。

屋外プールは1基のみで、恒温ではないため冬季は水温が低く感じられます。プールはサブビルの屋上に設置され、広さは確保されていますが、浅い部分と深い部分に明確に分かれており、浅い部分は水泳に適さず、ラウンジチェアや観葉植物が配置されて空間が有効活用されています。

総じて、今回の海心沙Editionホテルでの滞在は非常に満足のいくものであり、今後このブランドが国内でさらに展開されることで、より多くの地域文化を体験できる機会が増えると確信しています。

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